平成30年3月30日放送分



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今週の見どころは、「保原町のつつこ引き祭り」です。

「保原町のつつこ引き祭り」は、五穀豊穣・無病息災・商売繁盛を祈る勇壮な祭りとして290年以上も受け継がれており、伊達市の無形民俗文化財に指定されています。「つつこ」とは俵のことで、このお祭りの主役です。

今年のつつこ引き祭りは3月4日に保原町の厳島神社付近で開され、まず市内のスポーツ少年団が参加して恒例の子ども綱引きが行われました。その後、花火を合図につつこ引きへと移り、下帯姿の若衆が力を合わせて会場となる保原町商店街へ運びます。名物の一番乗り競争では、つつこに挿した5本の懸賞金をめがけ、若衆が厳島神社を一斉にスタートします。

つつこの引き合いは、保原町4丁目交差点でねじり鉢巻きをつけた若衆が三方向に分かれた自陣に引き寄せようと綱を引きます。この「つつこ」の中には2升のふかした「もち米」が入っており、一時間以上引き合ううちに「餅」になってしまいます。当日は天候に恵まれ、県内外からたくさんの見物客が訪れ、大いに賑わいました。